昭和の金田一耕助を巡る映画の旅

昭和の金田一耕助を巡る映画の旅

作品それぞれ違った金田一耕助がいる世界

以前『犬神家の一族』をご紹介した事を覚えている方は、きっと私の趣味を理解してくれていると思うのですが…私は横溝正史、江戸川乱歩など昭和の作品(特に推理モノやマニアックな感じの小説)が、とても好きです。

そして、最近立て続けに映画の金田一耕助作品を鑑賞しましたので、お久しぶりの映画紹介をいたします。

あの寅さんの渥美清が金田一耕助を演じた異色作

『八つ墓村』(監督・野村芳太郎/1979・日本)

今から四百年前。戦国時代、山あいの或る村に流れ着いた八人の落武者たち。しかし村人たちは彼ら尼子一族に懸けられた恩賞金に目がくらみ、皆殺しにする。その後、奇怪な出来事が続発。惨殺した八人の落武者に祟られている。いつからか、この村は八つ墓村と呼ばれるようになった。そしていま、忌まわしい血を持つ寺田辰弥(萩原健一)が妖艶な未亡人、森美也子(小川真由美)と共にこの八つ墓村に帰ってきた。村人たちが恐れるなか、再び血にまみれた戦慄の事件が次々と村を襲う。怨念か。それとも計画的な殺人か。御存知の名探偵、金田一耕助(渥美清)が登場。名推理が奇妙な事件を飄々と紐解いていくのだが…。-RakutenTV

この映画のすごい所はロケーションと出てくる俳優の豪華さ、そして物語の終盤に突然やってくるB級ホラーのような映像…これにつきますね。まずね、金田一耕助が渥美清というのがすごいんですけど、これでもかというほど、あの頃の素晴らしい俳優が出てくるのですよ…それだけでも私は非常にワクワクしました。

演出は他の金田一シリーズと比べて名推理で犯人を捕まえるというよりは、ちょっと淡々としていて大活躍の印象は薄いのですが、そのおかげなのか…終盤ものすごいB級ホラー映画になってもあまり違和感がありませんでした。それどころか、私の中でこの映画はおすすめB級映画としてもおすすめしたい作品となったのです。ですので、B級映画好きな人は是非!!!それと共に野村芳太郎監督の『砂の器』…言わずもがな名作ですが…こちらもどうぞご覧になって下さいませ。

今までの金田一耕助とは真逆の世界の金田一耕助

『金田一耕助の冒険』(監督・大林宣彦/1979・日本)

今や映画に、テレビに、文庫本にと大ヒットを飛ばし、一躍日本の大スターと化した金田一耕助。盟友、等々力警部と共に今日もグラビアの撮影に励んでいた。しかし金田一の心は一向に満たされてはいなかった。何故なら、殺伐とした現代日本では、金田一が最も欲する「おどろおどろしくも美しい殺人事件」は起こりようが無かったからだ。そんなある日、金田一が病院坂を散歩していると、突如謎のローラースケート軍団に拉致されてしまう。その正体は近頃話題になっている美術品専門の窃盗団「ポパイ」であり、女首領のマリアは金田一の大ファンであった。-Wikipedia

今までの金田一耕助の概念を一気に崩壊させた…『金田一耕助の冒険』まったくもってシリアスではないし、ほぼギャグといいますがパロディー映画になっております。なので、いつもの金田一耕助を期待してみると…『なんじゃこりゃ~!』ってなる事間違い無しの映画です(笑)しかもパロディー部分が、そこそこ難解といいますか…70年代のネタなのでわからない!なのでWikipedia必須の映画でもあります(^_^;)

が、大林宣彦監督作品好きな人は楽しめますし、出演者も豪華で見ていて楽しい★あとはカメオ出演の…横溝正史先生を拝見できるだけで、この映画は尊いのです。私の中ではこれはB級というよりも、ほぼカルトチックな位置づけですね。今までの大林宣彦作品、角川映画のイメージが大崩壊した新しい映画でした。

うまく時代を絡めた作品になっている『悪霊島』


『悪霊島』(監督・篠田正浩/1981・日本)

1960年代の高度経済成長期を背景に、“島には悪霊がいる。鵺(ぬえ)の鳴く夜は気をつけろ“という因習から、瀬戸内海の刑部島で起こる連続殺人事件と、それに挑む金田一耕助の活躍を描く。ビートルズ・ナンバーを使用した主題曲が斬新。-ぴあ映画生活

今回の金田一耕助は鹿賀丈史。脇を固める俳優陣は伊丹十三、岩下志麻、古尾谷雅人、中尾彬など!プラス、これまた古き良き日本の風景が広がります。今回紹介した作品全てに言えることなんですけど、景色、建物、雰囲気、映画の色合いなど、グッと来るんです。勿論、ストーリーや俳優の演技にも引き込まれるのですが、昭和の独特な雰囲気が、もうたまらない。そうそう、私の好きな岩下志麻の美しさは相変わらずなんですが、ちょこちょこ出てくる女中役の根岸季衣も見て欲しい!

因みにこの作品は、正統派といいますか一番皆さんが想像する金田一っぽい映画となっております。

と、本日は色々な金田一耕助映画をご紹介しました。個人的には今まで制作された全ての金田一シリーズをコンプリートしたいのですが、全部DVD化されているのかわからないんですよね。とりあえず、今後も何作か見たらレポする感じで進めていきたいな。