独特の世界で輝く日本の美『砂の女』と『卑弥呼』

カルト映画,映画

私、ダイエットも一生懸命ですが、他のことも色々書きたいんです。
映画、音楽、漫画、アニメ、あつ森など…でも遅筆なもんで…文章考えてたら数時間過ぎてたりするんですよ…ほんと向いてないなぁと思いながら、私の好きな日本映画を紹介していきますね。

今回はカルトチック&麗しい女優さんをご紹介★

まずはこちら…
『砂の女』監督 勅使河原宏/1964・日本

昭和30年8月のある日、男(仁木順平)は、休暇を利用して海岸に新種のハンミョウを採集するためにS駅に降り立ち、バス終点の砂丘の村に行った。そこで漁師らしい老人に、部落の中のある民家に滞在するように勧められた。その家には、寡婦が一人で住んでおり、砂掻きに追われていた。村の家は、一軒一軒砂丘に掘られた蟻地獄の巣にも似た穴の底にあり、縄梯子でのみ地上と出入りできるようになっていた。一夜明けると縄梯子が村人によって取り外され、男は穴の下に閉じ込められた。そのことを悟った男は動転するが、砂を掻かずに逆らうと水が配給されなくなるため、女との同居生活をせざるを得なくなった。-wikipedia

言わずもがな奇才・安部公房の原作を勅使河原 宏監督が映像化!
この映画の凄さは、安部公房の描いた小説の世界を見事に映像化している、これにつきます!あの小説を、よくぞここまで美しく映像化出来たなぁと、本当にびっくりします。

それと共に女役の岸田今日子の艶めかしさ…この女優さんは後に怪優と言われるくらい演技の幅がものすごいのですが、この当時の岸田今日子はひたすら生々しい。生々しくて艶めかしい…すごいです。

ちなみに、Trailerの配信元はMUBIという動画配信サイトなんですが…有名監督がファンと言うほどマニアックな作品を配信しているので、気になった方は是非チェックしてみてください。(残念ながら日本語には対応していないので英語のみになりますが…英語できる方にとってはおすすめ!世界中のマイナーだけど素晴らしい作品を配信してます。)

岩下志麻を白塗りに…ATGはすごすぎる『卑弥呼』


『卑弥呼』監督 篠田正浩/1974・日本

篠田正浩が妻で女優の岩下志麻を主演に迎え脚本(富岡多恵子と共同)・監督を務めた歴史劇。撮影は鈴木達夫、音楽は武満徹がそれぞれ担当した。前衛的な作風が話題となり、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールにノミネートされた。
古代、邪馬台国のまつりごとは、神の言葉を聞くことのできる巫女ヒミコが司っていた。遠い国から帰ってきた異母弟であるタケヒコが逞しい男に成長しているのを見て、ヒミコの欲望は燃え上がった。他に恋人がいるタケヒコも、最初はためらったものの、すぐにヒミコを受け入れてしまう。国の長であるオオキミは二人のことを知り、ヒミコの信託に疑問を抱くようになるが、神の言葉を疑ったとして刺し殺されてしまう。-allcinema

岩下志麻の妖艶な魅力があふれる『卑弥呼』amazonプライムビデオで購入、レンタルも出来ます。
まず、この映画の何がすごいって…出ている俳優さんたちが豪華!!
主演の岩下志麻を始め、これまた若い草刈正雄に三國連太郎、加藤嘉に河原崎長一郎、健三。ついには暗黒舞踏の方々まで。これだけでも見る価値はあります!

ストーリーはちょっとハチャメチャ感は否めないものの、映像の美しさでカバーしてくれます。そして…麗しい岩下志麻を白塗りにしてしまうというね…いや、それでも綺麗なんですけど。。。

何でしょうね、今の日本では作れない作品だなぁと。それを時代だと言われてしまうと、アレなんですけど。60年代70年代の日本映画独特の色、雰囲気、暗さがあるんですよね。以前紹介した『薔薇の葬列』や『太陽を盗んだ男』なんて、その典型ですね。

反対に、今の映画も数十年後には独特だって言われるようになるのかな?と少し考えてみたり。(笑)映画って、その時代時代で色があったり、雰囲気があったりものすごく興味深いものなので…。正直、昔に比べたら全然映画を見なくなっちゃったのですが、それでも今後もちょこちょこ映画をご紹介できたらなぁと思います。

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