見る人によって印象が変わる『ミッドサマー』はメンヘラ無双映画だった
ホラーじゃない??不思議な映画『ミッドサマー』
ずっと気になっていた映画『ミッドサマー』をやっと鑑賞しました。
ご覧になった事がない方は、まずはこちらのトレーラーを御覧下さいませ。
個人的に日本版よりも本国版のトレーラーがよくまとまっていたので、こちらをチョイス。
『ミッドサマー』監督 アリ・アスター 2019/アメリカ・スウェーデン
家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる”90年に一度の祝祭”を訪れる。
美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。
妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。
-Wikipedia
あらすじを読むと、たしかにホラーっぽい。
が、鑑賞した後の私の個人的な感想…
『綺麗な映像のメンヘラ無双映画』
この映画を見た他の方の感想を調べると『最高のホラー!』『ホラーじゃなくコメディ』『胸糞映画』『不快』『究極のセラピー映画』『美しい映像の失恋と人間模様を描いた映画』と様々。
ほんと見た人によって印象、感想違っていて非常にいい!そして、私の感想も間違ってない。
あと思った事はアメリカ映画っぽくない。まぁ、スウェーデンの架空の村を描いているのでアメリカっぽくないのは当たり前なんですけど(^_^;)ヨーロッパの香りがする映画だなぁと思いました。
また、撮影の仕方というかカメラワークも素敵。映像美としてもおすすめの映画です。ただ、そこそこグロイ描写が数シーン出てくるので、苦手な方は注意が必要です。
ベニスに死すのビョルン・アンドレセンを見るだけでも価値がある!
そしてグロいシーンに出てくる老人役で…何と『ベニスに死す』で、私の心を射抜いたビョルン・アンドレセンが出てきます。(美少年としてめちゃくちゃ有名。)
動画を見て頂ければわかると思いますが…非常に美しい方です。(この映画の後、色々大変な事があり第一線からは一時期退いていましたが、ちょこちょこ俳優業、音楽活動などは続けていたようです。英語のWikipedia参照。)
この麗しい時とは年月を重ねているので見た目は変わっていましたが、それでも久しぶりに動いている彼を見れたのは非常に嬉しかったです。(何故なら、最近彼が出ている映画を見つけられず写真のみで近影を確認していた為。)人間生きてりゃ儲けもの。
もし、ここで初めてビョルン・アンドレセンを知った方は是非『ベニスに死す』をご覧になって下さいませ。ストーリーだけではなく彼の美しさに一気に引き込まれると思います。これについては、また別でじっくり語りたい…。
さてさて、お話を戻しまして…この映画ってメンヘラ女子が、ひょんなタイミングから彼氏と仲間とスウェーデンのとある村というかコミューンで、ちょっとした宗教チックな儀式に巻き込まれ(半分自分から巻き込まれに行く。)、ドタバタが起こるというストーリーなんですが…実際はカルトチックというか洗脳的な部分も組み込まれ、最終的に開放されて幸せ☆という怖さがある映画です。
しかも、これは私が見た感想になるのですが、他の人が見るとまた別の感想になるんですよ!
ここで、私が初めに書いた感想が見た人によって違うという、項目に戻るのです。(笑)改めて考えると、この映画を見て感じる、思う事って、その人それぞれの経験によって印象が変わっていくのかもしれない。
見る人の精神状態、経験してきた事、性格、これによって受け止め方、印象が全く違ってくるサイコロジカルムービーなのかなと思ってしまいます。
これはまさにただのホラー映画ではないし、ただのグロい映画でもない…いや、グロイ描写は出ますが…そこを我慢して頂ければホラー映画じゃないとわかってもらえると思います。(グロい部分も、綺麗に撮りたいという努力が見られます。)
因みに、この監督がミッドサマーを制作する前に好きだった映画で『ウィッカーマン』というのがあるのですが、そちらもなかなかよいカルト映画になっておりますので是非ご覧くださいませ。
VIVAイギリスという雰囲気がプンプンします!
イギリス映画も独特ですよね。私は根本的にカルト映画好きなんですが、これって普通じゃなくてカルトじゃない?とジャンル分けしたくなるような素敵な作品が多いのも、イギリス映画だったりもします(笑)
あぁ、また今度カルト映画紹介したいなぁ…紹介したい映画はあるんですが時間と体が追いつかないのが現実なので…焦らず少しずつ紹介していきますね!
では皆様、素敵な映画生活を★