私の好きなエロティクス・エフ作品。浅野いにお『うみべの女の子』
ふと気がついたのだけど、私は太田出版のマンガが結構好き。
昔、付き合っていた彼が『エロティクス』と『エフ』っていうマンガ雑誌が好きで毎月買っていたのがきっかけで読み出したのだけど、これが何とも言えない世界なんですよ。エロティックだけど下品じゃなくてアートっぽい感じだったりして。
そのうち、その二冊が統合されて『エロティクス・f』になってもずっと読んでいた。
残念ながら、その当時の彼と別れてからは読まなくなってしまったんだけど今でも太田出版のマンガは名作揃いだとおもう。
なので、ちょこちょこ私の好きな太田出版のマンガを紹介していきます。
本日はこちら、浅野いにお『うみべの女の子』
エロティクス・エフにて連載されていた、この作品。
冬、中学2年生の佐藤小梅と磯辺恵介は浜辺にいた。
小梅は恋い慕っていた先輩の三崎から、オーラルセックスを強要された挙句に振られ、先程、磯辺との衝動的な性行為を済ませたばかりだった。
小梅は未だに三崎を思っており、磯辺への恋愛感情はなかった。磯辺は中学1年生の時に小梅に告白し、現在まで小梅を思い続けていた。
磯辺は小梅に再度思いを告げるが、小梅はどう答えていいか分からず、ひたすらに謝罪を返すのみだった。
–Wikipedia
あらすじを読んでもらえればわかりますが、普通にエロいです。が、同時に深いです。
これが、最近のレディースコミック並みの少女マンガと違う所。
思春期の少年少女が成長していく部分も描いており、読み進めれば読み進めるほどやめられなくなる…そんな中毒性を持つマンガです。ちなみに、あらすじの内容よりも、ものすごく色々起こるので(笑)とりあえず読んでみて欲しい!
そしてね、痛くて苦しい気持ちを共有して欲しい!!
この、浅野いにおという人が描く漫画は、いつも深くて痛くて苦しい。人間の嫌な部分、だめな部分をまざまざと見せつけてくる。
たまにしんどすぎて読むのをやめるんだけど、ある一定の期間をあけるとまた読みたくなる。そんな漫画家なのです。ちょっと病んでる感じのマンガが好きな人で、なおかつあどけない少年と少女の可愛らしい絵が好きな人におすすめします。そして、浅野いにお作品…これ以外にもおすすめがたくさんありますので、気になった方は是非チェックしてみてくださいね。
2021年4月27日追記!
何とこちらの『うみべの女の子』映画化ですって!ほんとに映画化出来るの??かなり際どい描写多いんだけど…映画だと削られちゃうのかな…出来れば原作通りにしてほしいんだけど…ダメかな?